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バックパッカーを長くやっていると、日本に帰っても適応できない状況になる人が多いらしい。日本で普通のサラリーマン生活ができなくなるようです。久島もその一人で、著述者をしながら都会でサバイバル生活をしています。貧乏国では日本では捨てられる食品を包んだビニールですら資源になります。久島もレトルト食品のビニール袋は捨てないでびっしり押入れに溜めています。それが水筒にも、財布にも、いろいろ加工できます。アパートの久島の部屋をイラストで描いていますが、ゴミ屋敷といってもいいくらいです。ここに30年間も住んでいます。風呂はありません。家賃は30年前と同じです。蚤やゴキブリと共生しています。蚤はバルサンで一気にやっつけたようですが、ゴキブリは冷蔵庫のなかまでもいついているようです。これで病気にならないのはインドで一ヶ月下痢をしつ続け、それを克服した経験によるものでしょう。彼の腸内細菌はどのような病原菌が入ってきてもスクラムを組んで押し込める働きをしているのでしょう。都市ガスを引いていないので、調理はもっぱらガスボンベコンロになります。そのくせ鍋には凝っていて圧力鍋とか、「はかせ鍋」とか持っています。料理本をいろいろ買ったそうですが、ほとんどは抹消なことばかり書いてあり、小林寛の「お鍋にスカートはかせて、おいしさ大発見」(光文社)で調理に開眼したそうです。日本に大震災が起こってインフラが破壊されても、久島だけは一人優々と生き延びることができるでしょう。