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読書

五味洋治 父・金正日と私


     この本の出版が2012年で、2017年マレーシアのクアラルンプール空港で暗殺されました。空港の監視カメラが犯行の一部始終を撮っています。女が後ろから近づいて、手で金正男の口の辺りを覆いました。金正男は女を振りほどき、空港の警備員に訴えます。それから詰め所のところまで歩いていきます。たいしたことではないと思いましたが、その後詰め所でぐったりとなり、やがて死んでしまいます。腹違いの弟・金正恩が差し向けた暗殺団によるものだとされています。

金正男の母は成蕙琳で、金正日の略奪婚で、成蕙琳には夫と子供もいましたが、権力者にはかないません。金正男を産んでいます。金正男が金正日の長男で、その前には金正日が学生時代に別の女性に産ませた長女がいます。成蕙琳はやがて精神病になり、ガンで亡くなります。次に現れたのが、在日の高英姫で、芸術団の踊り子をしていましたが、金正日に見初められ、金正哲、金正恩、そして妹の金ヨジョンの三人を産んでいます。この前のトランプとの会談のときに、兄を甲斐甲斐しくサポートしていたのは、妹の金ヨジョンです。

金正男は北朝鮮の言うところの「枝」であって、本流ではなくなっています。繁茂した枝を刈り取るように、金正男も粛清される身分だったのです。偽装パスポートで日本に来て、捕まり、ディズニーランドに行きたいといったことが父親の逆鱗をかったのかもしれません。

五味洋治は東京新聞の記者であり、北京で偶然に金正男と出会い、それからメールの交換をしたのです。この本はこれらメールの交換を羅列したものです。金正男も当たり障りの無いことを言っているだけで、北朝鮮の深い情報など知る由もありません。しかし五味洋治は当時金正男とコネクションがあるということでマスコミ界の寵児になっていたようです。だからこのような中味の薄い本まで出せることが出来たのでしょう。

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