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井沢実は外交官でスペイン、ポルトガル語を学んでいたのでそちらの方面の国々に赴任していました。これらの国々とは外交面ではほとんど仕事がなく、高い給料をもらって趣味で学んでいた大航海時代の本をそれぞれの国で集めています。日々読書の毎日で学者も恨むような生活です。百閒も書いていますが、明治大正の時代の高級官僚の実態のことで、日々の仕事は半時間や一時間あればすますことができるほどしかなく、ある官僚は本や新聞を読んでいたら、上司が来て言うには、役人というのは仕事がなくてもあるようなふりをすることが必要で本や新聞を読むのはまずいなと言われたということです。井沢実は本国から遠くにいて、それも同僚も二。三人くらいしかいないのですから、おおっぴらに好きなことができたのでしょう。最近のニュースで韓国の労働者が日本の労働者の生産性で追い抜いたと出ていましたが、どうも日本の労働者は夜遅くまで残業をしてまじめに働いているのだと思っていましたが、実際は「ふり」をしていただけだということがさらけ出されたのでしょう。おまけに科学技術の論文数も今年10位圏内から脱落し12位まで下がっています。労働と研究は違うような気がします。研究は井沢実のように食べることに困ることはなく、好きなことができる環境が必要です。少ない予算で早く結果を出せというのは土台無理なことです。