忍者ブログ

読書

北川洋一 敗戦とハリウッド

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

北川洋一 敗戦とハリウッド


   敗戦後GHQはあらゆるものに検閲をかけています。映画ではチャンバラはいけない、とくに忠臣蔵のような復讐談は禁止されています。この戦争で悪いのは日本で、アメリカは日本人の目を覚ましたのだという説をしきりにドラマや論説などで流しています。アメリカを悪く描くことはどのメディアでも禁止されていたのです。例の原爆や都市爆撃も人的資源(アメリカ人も日本人も)最小にするためにあえてやったことだと宣伝していて、私たちも戦後教育でなるほどそうかもしれないと思ったりしていました。ただ悪いのは軍部で。勝ち目のない戦争をあえてやったことに対して、合理的でないと感じ、大和魂で何事もうまくいくことはないのだ、それがわからなかったのかと情けなく思ったものです。アメリカの巧妙な宣伝によって私たち戦後っ子は自虐史観を植え付けられたということです。このような検閲に対してそれを打ち負かした人がいます。将棋の升田幸三です。将棋も
GHQによるとチェスと違って取った駒を使うことができます。これをGHQは捕虜虐待として将棋ゲームを禁止しようとしました。これに対して升田幸三はマッカーサーに会い、取った駒は捕虜ではなく、生きている人間であり、それを活用することは何ら虐待ではないと大見えを切っています。マッカーサーもこの敗戦時の日本で捕虜である日本人活用しないとこの占領政策もうまくいかないだろうと悟ったのでしょう。升田幸三の尽力のおかげで今私たちは将棋ができているのです。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R