忍者ブログ

読書

今柊二 ニッポン定食散歩


     著述界のニッチ産業成功者といわれている今柊二の2017年の本です。夏目漱石の解説本など、今書いても余り売れないでしょう。しかし「夏目漱石と本郷の定食屋」のタイトルでは、読んでみようかと思います。アイディアこと今の時代に最も求められるものです。医者も弁護士も頭がいい人だけができる仕事だと思われていましたが、今や
AIに置き換えられつつあります。そういった頭の良さはAIでもできることです。インプットアウトプットもコンピュータにはかないません。記憶量ではコンピュータに勝てません。今のところコンピュータに勝てるというところは、アイディアしかないようです。我々大半はノーベル賞級の論文を書くことはできませんが、今柊二のように「定食」くらいなら資料を集めて書けるとおもいますが、もはやこの分野では今柊二がこのスキマを埋めていて、参入が許されません。たとえ書いたとしても今柊二の二番煎じだと思われ、今柊二が死なない限り、ここに生息することは出来ないようです。今柊二はこの「定食」の世界で大御所になり、妻を娶り、子供二人もできて、裕福ではないとしても、それなりに生活が著述業でできあがっています。

四国の田舎から出てきて、横浜国立大に入学し、その大学の学食で、彼のメインテーマが閃きます。若い頃からの炭水化物依存症はいまでも治っていないようです。無料のお代わり飯は必ずとっています。チャーハンとラーメンと餃子の三点組み合わせを今でも嬉々としてやっています。彼の貧乏じみた嗜好は糖尿病にならない限り一生治らないでしょう。これも一種の職業病だと思われます。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R