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読書

今泉久美 いたわりスープ


        私は隔日に味噌汁を飲んでいます。イリコのダシで、豆腐と野菜を少々入れて食べています。朝は飽きることなく、このパターンを続けています。汁があると飯も食べやすくなり、一品増えることで栄養的にも満足できることになるでしょう。一菜一汁で、あと炭水化物があればもう年寄りには十分です。私は仕事をしていないときは、一日二食ですが、夕方にも味噌汁と違った汁物がほしいものです。この本で見る限り、チキンスープのもとやブイヨンを使って、肉や野菜を煮込めば、スープになります。少し凝れば、その煮込んだものをミキサーにかけて、どろどろすればポタージュみたいになります。年寄りには飲むだけでいいのですから、食べやすい。ちょっと手間はいりますが、咀嚼はミキサーがやってくれるので、少しは多く飲めるかもしれません。

かつて私の母は私が風邪を引いた時、鶏がらのダシでスープを作ってくれたものです。これを飲めば、鼻が通って、風邪が治ったような気になりました。今や独居老人、風邪をひいたって誰もスープなど作ってくれません。悲しいかな、洟を啜りながらスープを作らなくてはなりません。

「塩加減、スープに鼻水、それでよし」

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