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読書

伊丹十三 小説より奇なり


     伊丹十三は最後は自殺になっていますが、ヤクザに殺されたのではないかと話もあります。ヤクザ対策の映画「ミンボーの女」で、ヤクザから顔を切られています。まさしく伊丹十三そのものが「小説より奇なり」を地で行った人かもしれません。この本が出版されたのが1986年、バブルに突入した年です。当時で旬の作家、評論家、俳優などが多く出ています。2017年、まだ生きているのは大江健三郎くらいなものです。あとはほとんど死んでいます。はげ頭のコーナーがあって、邸永漢の写真もあり、頭頂はすっかりはげていますが、周辺部はまだ黒々しています。邸永漢の姉も出ていて、日本人と結婚したら、中国の女友達が、日本人の男は嫁を女中代わりに使うのではないかと嘆いたと書いています。中国や台湾には「生まれながらの階級」なるものがあって、女中は女中として連綿と続くそうで、金持も連綿と続くのでしょう。孔子家の今では200万人もいるそうです。邸永漢の姉も言っています。「富貴三代続かないと」食通になれないと。敗戦後いっせいに貧乏人になった日本人が70年ちょっと経ったからと言って、ワインを片手に料理の薀蓄を語るのを、中国4000年の金持から見ると蛮族が何の小癪なことを言っているかと思うことでしょう。レーニンがいつ禿げ始めたかを知りたいがためにレーニン全集を当たってみたが、全然わからなかったと吉川勇一(べ平連事務長)が言っています。ところが、柳田謙十郎がモスクワで買ったレーニン写真集でレーニンの禿げた時期がわかったそうです。もう24歳ころから禿げ上がってきています。吉川勇一も24歳頃から禿げ上がりましたので、これを知って喝采をしています。

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