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戦前から戦後今に至るまでの、政治的なものを重要視した通史です。私は1947年生まれで、物心ついた昭和30年代から、つまり中学生ころから、岸信介、池田勇人など歴代の首相の顔が思い浮かばれます。岸信介の孫が今の安倍晋三です。安保改定で今の韓国のように激しいデモが国会前で起こりました。後に暴漢に襲われ、刀で刺され、二人に抱えられた写真が思い出されます。社会党の浅沼稲次郎も若い右翼に刺され、殺されてしまいました。これはテレビのニュースで実際の場面が報道されました。戦後十数年たっても、まだ政治の世界では殺伐としたものがあったのでしょう。映画「仁義なき闘い」でも見るとおり、広島の街中でもやくざの抗争が激しく、そんななかで竹さんという店が始まったのです。やくざも来て陳列を壊すどと怒鳴りましたが、私の父はラバウル帰り陸軍の軍曹であったので、やってみい、おんどりゃー、刑務所行きどと怒鳴り返して、事なきを得ました。腹を刺されたやくざも入ってきました。近くにあったリッツ劇場のビルにはダイナマイトも投げ入れられました。まだ人心の中には戦争の余波が残っていたのでしょう。池田首相の所得倍増から徐々に経済的のよくなってゆき、テレビとかいろいろな電気製品や自動車が買えたりしてきます。今の時代の閉塞的な状況と違って、当時は何か明るいものがみなぎっているような感じでした。テレビの番組も面白く、何時間も見ていました。そのころ活躍していたタレントはいまほとんど生きていません。国鉄スワローズの金田投手もなくなり、昭和は遠くなりにけりという気分です。この本では少し左翼がかっていて、この前の戦争に対して中国や韓国の痛みを理解しないといけないといったふうな文言も出てきますが、韓国系の金田は日本では大尊敬されています。もともと日本人は韓国や中国を馬鹿にする悪い癖がありますが、日本人の侮蔑を振り切って成功した韓国人に対して賞賛をほしみません。広島段腹中出身の張本だって馬鹿なことを言っても、今までの功績を思って、頑固親父だな思って、笑って済ませてしまいます。孫正義も日本に一の金持ちになり、ハンディキャップを負いながらここまで成功できたということで、ハンディキャップのないわれわれがたいしたことがないということで、孫正義も大いにがんばってもらいたいという気持ちになります。自分としては日本人が中国や韓国が思うほど悪質ではないと思いたいのです。昨日のニュースでも、日本領内での違法操業していた北朝鮮船籍の船が日本の監視艇にぶつかり沈没してしまいましたが、日本の監視艇はそれらの漁民を助け別の北朝鮮籍の船に引き渡したとあります。ロシアだったら機関銃を打ち込み拿捕するでしょう。