忍者ブログ

読書

倉山満 世界大戦と危険な半島

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

倉山満 世界大戦と危険な半島


        危険な半島とは朝鮮半島かと思いましたが、バルカン半島のことです。昨日もトランプが北朝鮮に核使用すると脅していましたが、もっともとばっちりをくうのは日本です。日本を火の海にするのはずっと前から整っていると北朝鮮は言っていますから、韓国より前に日本が攻撃を受けるのではないでしょうか。「刈り上げ君」の自制を期待したいのですが、おじさん一族を全て粛清した「刈り上げ君」に、そのような自制などないでしょう。

明治の、刀をもって命のやり取りをした、肝の据わった施政者たちと、受験巧者だけで、お勉強のできただけの、大正から昭和初期の施政者たちの違いを、バルカン半島を通して述べています。世界を多角的に見た明治の元勲たちと、アジアの一局しかみていない受験エリートの違いです。バルカン半島とは、大きく分けて、西洋とロシアとオスマントルコの力関係の中で多数民族がひしめく場所で、一触触発という危険な地雷が方々に埋まっているのです。日露戦争もやっと勝てたのは、バルカン半島でのロシアの情勢を冷徹に見据えていたからです。日清戦争で中国から遼東半島の割譲を得ましたが、ロシア、フランス、ドイツから三国干渉を受け、その後十年間日本は臥薪嘗胆をし、ロシアに対する報復を窺がっていたのです。どの国でも二面戦争はできません。バルカン半島が騒然とした時をねらって、日露戦争を起こしたのです。戦後処理もロシアの弱みを握っていて、賠償金は取れませんでしたが、樺太の半分を日本領にし、朝鮮も日本の勢力圏におくことができました。実は日本には戦争を継続するための銃弾はほとんどなかったのですが、それを隠し通して、有利な交渉に持ち込みました。ところが、日中戦争、太平洋戦争にいたっては、何らもくろみもなく、勢いだけで事に当たって、大失敗をしてしまいました。満州国で留まって、じっとバルカン半島を凝視しておれば、アメリカとも戦うこともなかったし、ソ連から北方領土も取られることはなかったと倉山は言っています。日中戦争もどうにもならないのに、闇雲に南進し、ハワイにも攻撃をしたということは、この当時の日本のエリートは世界のパワーバランスをバルカン半島で見ることができなかったということになります。とうとうバルカン半島に近いクリミアでスターリン、チャーチル、ルーズベルトが集まり、日本の戦後処理を決めます。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R