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倉山満 嘘だらけの日露近現代史

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倉山満 嘘だらけの日露近現代史


        北方四島など戦争して勝たない限り戻ってこないと言っています。ヨーロッパ列国にもまれたロシア・ソ連は煮ても焼いても食えない国なのです。日本が英米と戦うようになったのは、スターリンの謀略によってです。アメリカのルーズベルト大統領とその夫人にはソ連のスパイが取り付いていました。ハルノートを書いた男はコミンテルンの差し金者です。政治での素人のアメリカが、腹黒いスターリンの画策によって、日本帝国を叩き、その間、脆弱な共産党一党の独裁政治を完全なものにし、おまけに東欧も満州も自分の領地に組み入れ、体制を磐石にしたという解説です。大戦の終盤にやっとアメリカもソ連の魂胆に気づき、ソ連を恐喝するために、広島と長崎に原子爆弾を落としたが、間に合わなかったということになります。そのツケを朝鮮動乱で払わされることになります。日本帝国を温存しておけば、ソ連も中国も強大な国にはならなかったろうと倉山は言っています。今で言えば、北朝鮮の「刈り上げ君」など日本帝国が存続しておれば、決して生まれてこない人物だということになります。

欧米列強もソ連も弱いものは人間だと思っていません。彼らの植民地政策を見れば一目瞭然です。動物並みに扱っています。日本が朝鮮の植民地政策での間違いは朝鮮人を人間並みに扱ったことによると倉山は言っています。朝鮮の身分制度を廃止し、義務教育を施し、あまつさえ京城(ソウル)に国立大学も建てました。よかれと思ってしたことが、日本が戦争で負けると、手のひらを返して、日本を非難することに終始します。へたに知恵を授けると、小賢しい文句を言える人間が増えると言うことです。その点英国などは徹底していて、いつまでも裸足で歩き回っている状態にしていて、搾取されていても、搾取に意味すらわからないようにしています。ソ連はソ連で、弱いものは徹底的に叩き、強い者の前では、「きれいごと」を言って、時間稼ぎをし、後でチャンスを狙うといった政策をとっています。まさしくこの第二次世界大戦で、日本とアメリカを戦わせたのは、自国の安泰を願ってのことで、いよいよ日本が負けそうだとおもうと、火事場泥棒のように、不可侵条約を無視して、北方四島を占領してしまいました。ここで、倉山はソ連に見習い、「負けたフリ」をし、いつか時期を見計らって、ソ連、アメリカ、韓国、北朝鮮、中国に仕返しをしないといけないと言っているようです。

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