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ソウルのタクシーの側面のドアに狛犬のようなマークがありました。それが宮城の中に石像として設置されています。「ヘテ」というものです。「公平な政治の象徴」だそうで、「想像上の動物」です。日本では神社の前に置かれていますが、韓国では国会議事堂や検察庁の前にも置いてあるそうです。狛犬(こまいぬ)とは高麗からやってきた犬ということで、狛犬となったという説があります。エジプトのスフィンクスと同じで、もともとはライオンではないかと思われますが、朝鮮には虎はいるがライオンはいないから、「ヘテ」と勝手に名づけ、日本でもライオンは見たこともないし、高麗からきたから「高麗犬」「狛犬」となったのでしょう。宮城を見学していて、立派な建物が数々あれど、どうもトイレが見当たりません。やはりおまるや壷を利用して、下の世話をしていたということです。風呂も特別な設備はなく、木の樽を持ち込んで風呂場にしていたということです。よくドラマでは、王と王妃が一緒に寝ているすぐ隣に女官や宦官たちが眠らずに控えています。このような状況でよくできるなと思いますが、当時はそれが当たり前で何ら恥ずかしいことと思わなかったのでしょう。
服の色でその人の身分がわかります。赤がトップ連中で、青がその次、それ以下の下級官僚は緑色の服を着ています。今度時代劇ドラマを見るときは注意して見ましょう。
韓国の葬式シーンは独特です。現代劇でも名家の主人が亡くなると、喪主や親族は白い服を着、頭には何やら帽子みたいなものに荒縄が垂れ下がったりしています。
朝鮮王朝では日本でいうところの「芸者」も国家で養成していました。歴とした国家公務員であります。中国から柵封を受けた関係で、中国の使者を歓迎するために、これら国家公務員「妓生」が駆りだされ、お相手をさせられています。
「王と私」というドラマで、宦官が自分の男根を入れた骨壷を持って、王に諫言するシーンがありました。家来に蹴散らされ、壷が割れ、中の干からびたものが飛び散ったりしています。大慌てで拾ったりしていましたが、この本で読むと、宦官が死んだとき、この壷と一緒に埋葬されて、やっと元もまともな男に立ち返るのだという信仰があったからだそうです。