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読書

内藤陽介 北朝鮮事典 切手で読み解く朝鮮民主主義人民共和国


   金日成、金正日、金日恩と三代続き、現在でも過去の遺物である「王朝」があり続ける珍しい国であります。ニセドルを刷る技術を持っているくらいですから、切手などわけもないことでしょう。この本では二代目までですが、多分日恩の肖像を表した切手も出ているはずです。何千枚と切手の種類があるということは、これによって外貨を稼ごうとしているのでしょう。世界に切手収集家がどのくらいいるかわかりませんが、きっとうまみのある商売をしているに間違いないようです。

北朝鮮ではオリンピックで金メダルを取ると、その人の切手が出ます。アトランタ・オリンピックで田村亮子を破ったケイスンヒの切手もあります。おまけに映画までできて、彼女の偉業をたたえています。どのスポーツでも不甲斐ない成績だと、北朝鮮では、即、炭坑行きを命じられ、苦役につかされるようです。このようなことで北朝鮮の選手たちの根性は怖ろしいものがあります。生死がかかっているのですから、選手たちには殺気が漂っています。日本選手のように楽しんできますと言えないのです。かつて日本もそういう時期がありました。マラソンの円谷幸吉はプレッシャーで自殺しています。大松監督のバレーボールはパワハラともいえるものでしたが、金メダルをとって、みんなが涙したものです。日本が貧しい時は少々叩いてもどこからも文句は出なかったのですが、最近の貴ノ岩のようにちょっとした暴力でも引退に陥ります。引退までする必要があるのかと思いますが、前回の日馬富士との関係で、やめざるをえなかったのでしょう。

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