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読書

内藤陽介 大統領になりそこなった男たち


    小学生頃からの郵便切手オタクの内藤は、切手に画かれている人物の経歴を調べているうちに、先生より歴史を良く知っていることに気づいたと書いています。小さな紙片の切手ですが、そこに書かれている内容は、その国のいろいろな情報を含んでいるようです。内藤は切手に関する本を何冊も出版しています。まさしく、「真実はディテールに宿る」ということでしょう。

ワシントン、リンカーン、ルーズベルト、ケネディー、ブッシュ、オバマ、トランプくらいは、知っていますが、45代もいるほとんどの大統領の名前をしりません。ましてや大統領になりそこなった人の名前など、切手オタクでない限り知る由もありません。占領軍のマッカーサー将軍が大統領候補になっていたとは始めて知りました。

18世紀、19世紀の荒くれ時代、決闘で死んだ大統領候補もいます。ハミルトンという男で、対立候補のバーに銃で撃たれ、1804年、49歳で亡くなっています。もうひとり、死ななかったけど、足を撃たれた候補もいます。未だにアメリカでは銃社会ですから、銃による大量殺人もたびたび起こっています。おまけに大統領も何人も暗殺されたり、死に損なったりしています。ケネディーの暗殺事件も、最近封印された文書が一部公開されましたが、どうも誰が犯人かははっきりとわかりません。オズワルド単行説、マフィア説、キューバ関連説、CIA、FBI連合説、副大統領のジョンソン説、軍需産業説、これ以外に私が思うには、マリリン・モンローの怨念説もあるのではないでしょうか。権力には女がつきものですが、ケネディーにたがわずクリントンも女癖が悪く、モニカの告白によって、大恥をかかされています。現大統領のトランプもポルノ女優からモデル、使用人女性から訴えられています。しかし、作家のスタインベックは言っています。生前非難された大統領は死後偉大な功績を残したといわれ、生前称えられた大統領は死後大した成果を残していないと言われていると。トランプも死んだ後、とりわけ暗殺でもされようなら偉大な大統領だったと称えられるのでしょうか。

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