忍者ブログ

読書

勢古浩爾 定年後7年目のリアル


       勢古の日課は、昼前に起き、インスタントコーヒーのブラックを飲み、テレビをちょっと見ます。それから自転車で、公園に行き、缶コーヒーとタバコ一服、それから再び自転車で、図書館へ行ったり、書店に行ったり、それから喫茶店で本を読んだり、ものを書いたりし、夕方6時ごろ帰って夕食をとり、その後ずっとテレビや
DVDやパソコンでYoutubeを見ていて、週に一、二度朝5時ごろ近くのハンバーガー店にいき、ハンバーグを一個食い、それから家に帰って寝るそうです。これを見ると勢古には嫁さんがいないようです。子供や孫がいると言っていますから、嫁さんはいたでしょうが、別れたか、なくなったかどうかでしょう。Youtubeで60年代、70年代の歌謡曲やアメリカのポップを聴いているようです。彼の教養の源泉は歌謡曲や演歌やフォークにありそうです。明治大学3年の時休学し、一年間ヨーロッパを放浪していたと言っています。当時は小田実の「何でも見てやろう」というベストセラーがあり、これに触発されたのでしょう。私の店のお客さんにも明治大学出がいますが、やはり学生時代ヨーロッパをさ迷い歩いています。東大とは違って、ケンブリッジやオックスフォードに入るほどの学力がないものですから、その周辺をさ迷って、時にはあるバイトの皿洗いをし、それなりに英語を聞き取り、しゃべられるようになっています。勢古は卒業後洋書輸入会社に入り、このヨーロッパ遊行も無駄ではなかったということで、34年間も働き、定年を向かえ、淡々とそのような日課を続けているのです。そうして日々書き綴ったものを本にしているのです。1947年生まれですから、団塊の世代で、私もその一人で、同級生の書いたものは気になって仕方ありません。彼が病気になれば闘病記も出そうな気がして、はやくから読みたい気持ちになっています。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R