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中国の伝奇に南伸坊が漫画を描いて注釈した本。中国の大陸は広大なものですが、中国の伝奇も広漠としたものが多い。
湖面に映った月をとらえようとして船から転落して溺れ死んだという李白、詩人にはありそうな話になっている。
北斗七星と七匹の豚。中国人にとって豚ほどごちそうなものはないとも言えます。
ひらひら舞う蝶は中国人にとっては自分の魂のようであります。蝶を切ったら、自分も死んでしまったという話です。
またまた豚が出て、これが美女に化けています。その美女の靴を隠していたら、朝方、血の跡を発見し、それをたどっていくと隣家に庭に豚の死骸があります。一本の足の蹄が切れていて、それが隠した靴だったのです。中国人にとって豚は食べるだけではなかったようです。
もう一人の自分が自分からさまよい出たら、もうそこにはボケの世界が始まったとい話もあります。また同じような話で耳の中に小人がいて、それが出て行ってしまったら、その人は気が狂ったという話もあります。
ハマグリの中に剣があってそれを持ち帰ると、母や父の首が何もしないのに切れて転がったという、わけのわからない話も出ています。
耳の話で、亡者が入ってきて死んだという人の話もあります。中国人にとって耳とは魂の出入り口であったのは間違いなさそうです。
日本の落語でもありますが、閻魔大王の人間寿命帳の書き換えというものもあります。19歳で死ぬところを90歳に書き換えてもらっています。
ガリバー旅行記もそうですが、見知らぬ国には想像を絶するものがあるようです。中国では首から上のものが胴体から離れて飛び回っている話や、木に花が咲いているように人間の顔の部分が乗っかかっている話もあります。