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読書

南伸坊 笑う茶碗


         南伸坊が56歳の時のエッセー集です。60前です。自分もそうですが、70過ぎて少々体はくたびれても、まだ年寄りとは思っていません。南伸坊もおばさんにおじさんと呼びとめられ、おじさんとは自分のことかといって、笑いをとっています。私の場合、聴覚も衰えていて、店で
YouTubeの音は大きめです。高齢者の自動車事故が盛んに報じられています。孫には優しいおばあさんも、人身事故を起こせば、89歳の女を逮捕と報じられます。おまけに写真まで出ると、ふてぶてしい老婆に見えるから不思議です。歳をとれば賢くなっていると思うのは間違いのようです。ただ無知でないように装うのがうまくなっているだけだと思われます。

「・・・内容はきわめてなまぬるいものである。ここから教訓を汲み取ることは不可能だし、かといって反面教師となるほどのこともない。実用的の役には立たないし、かといって文学的な香は皆目無い」(あとがき)

この本はえらくなるための本ではありません。老人が日向ぼっこをしながら雑談をしているようなものです。私たち団塊世代が生まれる3年前は沖縄戦で特攻のゼロ戦がアメリカの艦隊に突っ込んでいたのです。幸いにして、我々が生まれた以降、戦争はありませんでした。日本全体が平和ボケと言われても仕方ないでしょう。昨今の国際状況を見ると、やがて北朝鮮と韓国がスクラムを組み、中国とロシアの後押しで、日本に圧力をかけるのは必死のようです。そのさきがけが、韓国軍の竹島の保持訓練です。もはや南伸坊的なのほほんとした精神は許されないようになります。日本も覚悟を決めて、これら礼節を知らない国々と向かい合わないといけなくなります。

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