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スーパーにいくと同じサイズの大根が並べてあります。これはF1種といわれる種でできたものです。種苗メーカーが作ったもので、一代で終わり、次の年にはまた種苗メーカーの作った種を買い、植えつけなければなりません。メーカーの指示通りすれば、同じ時期にほぼ同じサイズになるようにできあがるものです。在来種ではそうはいきません。個性がありすぎて、ばらばらな作物ができます。このように不ぞろいではスーパーに並べることができません。スーパーや輸送や段ボール箱の事情によって、種が改良されているのです。今やほとんどの野菜がF1種になっています。多くの肥料をやり、農薬も定期的にまきます。この本ではこう表現しています。
「化学肥料や農薬を使うことが前提になっている」というのがF1種なのです。
肥料にやりすぎて、人間的に言うとこれらF1種作物は糖尿病的体質になっているのです。水ぶくれの状態ですから腐りやすい。葉物野菜だったら葉が異常に青い。自然に育った青紫蘇は、ほぼ虫食い状態になる。スーパーで売られている青紫蘇にはそのようなものはない。ということはいかに多くの農薬が使われていることがわかる。
味も野菜本来の味がなくなっているといわれています。これがかえって全国チェーンレストランにとって使いやすい野菜になっています。セントラルキッチンで作っているので一定した味をつくることができるからです。個性の強い野菜はかえって料理しづらい。
農家は農家で自分の食べる野菜は別に作っています。農薬はあまり使わないということは、いかに売っている野菜は多く使っているということがわかります。