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原島広至 広島今昔 散歩

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原島広至 広島今昔 散歩


      毛利家が広島に築城したころの古地図を見ると、広島は川に挟まれた島の集合体であるような感じがします。江波山や黄金山など完全な海の中の島です。現在のような陸続きではありません。百メートル道路にある白神神社のところまで海だったのです。比治山だって川と川に挟まれているようですが、海の中の島ともいえそうです。当然今私が住んでいる皆実町は海の底です。4,5百年も干拓して現在の広島の形になったのです。このようなことだから、そごうのビルが建った時地盤沈下に悩まされたというのがわかるような気がします。少しでも掘ると水が湧き出てきます。駅前の福屋の建設もこれで往生したということです。

私が小学生のころ比治山に上り広島市内を見下ろすと、はるか向こうの己斐まで見たわすことができました。百メーター道路には高い木はまだ植えられてなく草が生えているだけです。比治山では水晶や化石を探し、草ぼうぼうの百メーター道路ではバッタ取りに興じていました。鶴見橋は木造で夏には海水浴場が開かれ、飛び込み台も設置され、何の憂いもなく、屈託なく遊んでいたものです。死が近づいてきて、人生であのころが一番いい時代ではなかったかと思うことしきりです。

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