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各務三郎 世界ショートショート傑作選 1

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各務三郎 世界ショートショート傑作選 1


     ショート・ショートは小説界での俳句とでもいえるでしょう。そこには「わび・さび」ではなくて、「わさび」がきいていなければなりません。ピリッとしたものがないとショート・ショートとはいえないようです。アシモフはそのところのものをこう言っています。

「ひどく短いために最後のオチがうまく効いていなければならない。そのために、読者には、作者の意図を見抜こうとする楽しみがあり、また裏をかかれて、最後の一行で意外な成り行きにショックを受ける楽しみもある」

例えばこうです。妻が美容院に行き、金髪に染めます。帰る途中かつての恋人の車を見つけ、気にしながら、家に帰ります。夫がこの変身振りにビックリし、倦怠期のなおざりのキスから激しいキスに変わるのを期待します。夫が帰ってくると、妻以外の名前を発し、ここへ来るなと言っただろうと叫びます。

一組の男女が車で国道を走っています。途中でヒッチハイクをしている男女を乗せます。ラジオをつけると、一組の男女が強盗殺人を犯して逃げているというニュースが流れます。普通はこの話の流れではヒッチハイクの男女が怪しいと思うでしょう。ところが最後、運転しているカップルが強盗犯だとわかります。

ショート・ショートくらいなら私にだってできるかもしれないと思いましたが、さっぱりアイディアが出てきません。面白い話はそうそうあるものではなく、脳漿を搾らないと出てこないものかもしれません。

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