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読書

呂錦朱 喜び組みに捧げた私の青春


       呂錦朱は喜び組みに入ったのではありません。父親は警察官だったのですが、交通死亡事故の処理をめぐって、賄賂を受け取ったということで、労働者階級に落とされたのです。解説で北朝鮮の階級について言及しています。それによりますと、「出身成分」というものがあり、「核心階層」、「動揺階層」、「敵対階層」に別れ、「核心階層」は「トマト階層」ともいわれ、「トマトは皮も中身も赤い」ということで、金一族にとって「味方で信頼できる」となります。「動揺階層」は「リンゴ階層」ともいわれ、「皮は赤いが、中身は白く、反動的な要素を持っているものの、思想改善の可能性がある」といった階層です。呂錦朱の家族は「核心階層」から「動揺階層」に落とされたということになります。「敵対階層」は「ブドウ階層」ともいわれ、「皮も中身も白くない」ということで、金一族体制のもとでは決して浮かばれることの無い階層です。

呂錦朱は父親の階層変化によって、喜び組みとか他の実入りのいい仕事に決してつけない状態になったのです。どんなに努力してもいくら才能があっても、「トマト階層」でなければ、北朝鮮ではまともな暮らしはできないようになっています。

北朝鮮の教科書ではアメリカ人は「二本脚の狼」韓国人は「傀儡軍」日本人は「日本の野郎」となっています。算数の教科書では、アメリカ兵が4人います、人民軍のオジサンが銃で二人を殺しました、あと何人アメリカ兵士が残っているでしょうと、このような調子です。

北朝鮮の幼稚園児のあの可愛らしい笑顔は、これも特訓の賜物です。外国人や、外国メディア向けに小さいときから笑い顔を特訓しているのです。

イワシの内臓から石鹸を作り、それで洗えば洗うほど、イワシ臭さが身に染みこんでくるようです。日本人はたくあんの匂いがするそうですが、北朝鮮の人たちはイワシの匂いがするそうで、どっちもどっちということになります。
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