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キャバレーなどで働いていたバンドマンが、歌の下手くそな社長のために、彼の歌う速度に合わせた演奏をテープに録音し、バンドマンが実際にいなくても、そのテープで歌が歌えるというのが初っ端です。これを考え付いた男が井上大佑です。素人も歌いやすいようにキーを低くしたりして、こうしたものを何曲もテープに録音し、これらを夜の店、スナックやバーにリースしたのです。アメリカ大統領のクリントンも大のカラオケファンです。後続の会社がアメリカでこの形態をアメリカではやらせようとしましたが、時期早々ではやりませんでしたが、でもアジアでは大うけし、大発展を遂げます。とうとうカラオケが世界語になります。
井上大佑の起こした会社は最後にはつぶれますが、最初はテープ、次にディスク、CD,現在ではインターネット回線にドッキングしたものと、めまぐるしく変わり、商売の形態もリースあり、買取あり、通信情報料と刻々と変化していきました。どの世界も、最初先端を走っていたものが、いつの間にか最終ランナーになっていたということはよくあることです。井上大佑の弟がその会社を引き続いてやっていたのですが、時代の変化について行けず、最終的には大手に吸収されてしまいます。井上大佑がカラオケの特許を取っていれば今頃ビル・ゲイツのように大金持ちになっていただろうと思われますが、井上大佑が答えるのに、そのような大金があればほかのものに手を出し大失敗をしているだろう、みんなが平等に歌えるのがたのしいと。
アメリカの週刊誌「ライフ」にも「20世紀で最も影響力のあったアジア人の20人」という特集で、天皇と並んで出て、おまけにイグ・ノーベル賞ももらいます。井上大佑のような人がこれから先何百人も出てこないと日本の没落は防ぎきれないでしょう。