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大下英治 小説横綱千代の富士

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大下英治 小説横綱千代の富士


    大下英治に期待するものは、週刊誌のトップ屋として隠蔽されたスキャンダルなことを暴き出し、鋭い切り口で糾弾するというものです。ところがこの本、「小説」と断って実在の人物のことを書いていますが、何かちょうちん記事のようにも思えてきます。主人公の千代の富士は怪我を克服し努力の人、先代の親方は弟子おもいで、九重親方は明るくてみんなから好かれ、相撲協会も何ら問題のない公明正大な公益財団法人であると。八百長問題、やくざとの関係、年寄株の問題、しごき、暴力の問題・・・など一切なしです。

千代の富士が引退したのは、若手の貴花田との初日の対戦で負けたことによります。ソップ型ですからアンコ型より長生きするだろうと思われましたが、引退から25年後2016年に亡くなっています。61歳です。

現在の相撲界は相変わらずモンゴル勢が強く、白鵬によってかつての偉大な日本人力士の記録をすべて破られています。もはや日本人から横綱が出てこないような気がします。力落ちた白鵬も次に出てくる有望な新人が出てこないものですから、引退しようにもできないのかもしれません。

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