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読書

大下英治 掟破り


    「仁義なき戦い」の映画で、広島は平和都市からヤクザの街になりました。私たちが普段使っている広島弁が、他の街の人々から見ると、まるでヤクザがしゃべっているように思われているようです。「おんどりゃあ、しごうしたろうか」とはめったに使いませんが、意味はお前を始末してやろうかとか、やっつけてやろうかという意味になります。殴り合いの前によく発する言葉です。「わりゃあー」というのはお前ということで、「わりゃあー何をぬかしとるんじゃ」とは、お前は何を言っているのかという意味になります。「おんどりゃー」も「わりゃあー」は相手を威嚇する二人称名詞であります。「ありゃー、いなげなやつよ」とは、あいつはちょっと変わり者だということで、あいつに対するこいつは、広島弁では「こげーなもの」と言うかもしれません。用法としては、「こげーなもんは、相手にせんほうがええじゃろう」

「仁義なき戦い」で衝撃的な言葉は、「おめこ汁で飯くうとるんで」とか、神輿の話は最高でしょう。

「おやじさん、いうとってあげるが、あんたは初めから、わしらが担いでいる神輿じゃないの。組がここまでなるのに、誰が血流しとるんや。神輿が勝手に歩けるいうんなら、歩いてみないや、のう」

このようなセリフは下っ端の会社員が上司に向かって言いたい言葉でもあるでしょう。

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