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読書

裸の大将山下清 ヨーロッパを行く


    昭和36年、式場隆三郎に伴われて一ヶ月間ヨーロッパを回った山下清の日記です。ナポレオンの立派な墓を見て、日本の東条英機も日本の領土を広げた大将であるから、そのうちナポレオンのような立派な墓ができるかなと書いています。同じパリでポン引きに引き止められて女を紹介されますが、腕相撲で負けたら、富士山の絵をかいて上げると言って、話がまとまりません。清に連れ添っていた医師が、ポン引きと女に、清は「色気の無い男」だと説明します。実際は精薄者と説明したのでしょう。女は清の尻をパチンと叩いて去っていきました。お尻では、イタリアでキャバレーに連れて行ってもらい、そこの女から清の扇子をくれと言われ、腕相撲で勝ったら上げるといい、
5人のホステスと腕相撲をし全て勝ちます。そこでホステスたちはボーイを連れてきて腕相撲をさせます。ボーイには負けて扇子を取られます。そのかわりホステスのお尻を触らしてあげるということになり、次から次と清の目の前に尻を突き出します。西洋の女の尻は硬いとわかり、もう二人目で清は触るのに音を上げます。何ともったいないことを。私なら前のほうまで手を伸ばしてホステスに嫌がられるでしょう。清のこのようなところが憎めないのでしょう。日本で放浪していても、おにぎりをもらったり、お金だってもらっています。小賢しい男では誰も恵んでやらないでしょう。「大賢は愚なるが如し」愚は大賢に似たりということです。

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