[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
電通の最近の不祥事、東大卒の電通の一年生女子社員がパワハラで自殺したということにひっかけ、最近の電通の有様と、かつて大下英治が35年前に書いた「小説電通」を抱き合わせ、合本した本です。たかが広告会社なのに、日本の政治まで動かすような力を持っているようです。テレビ、ラジオ、新聞、週刊誌等マスメディアの主なる収入源は広告であり、それを媒介してくれるのが電通です。だから電通にとっても電通のクライアントにとっても都合の悪いニュースは電通の力で押し込めてしまいます。反対に敵対者の都合の悪いニュースは盛んに流されるようにしています。「小説電通」では他社の人事まで介入しています。電通から博報堂に広告会社を変えようとした家電会社の部長に関してのスキャンダルを捏造し、電通の息のかかった週刊誌に流させます。その部長は会社を辞めざるを得なくなります。部長は対抗的に電通のやり口の汚さを暴露した手記を週刊誌に持ち込みますが、その週刊誌も電通の圧力から、その手記の肝心な部分削除され、電通には何の危害も受けないような形で発行されたというストーリーです。
最近はテレビ、ラジオ、新聞などの広告収入は減り続け、代わりにインターネットの広告が伸びています。これによって確固たる地位の電通も揺らいでいるようです。だから東大卒の女子社員の自殺も封印できなかったのでしょう。インターネットの普及はある面電通のように虚飾にまみれたものの実態をはぐような力を持っているかもしれません。