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大川慎太郎 不屈の棋士

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大川慎太郎 不屈の棋士


     将棋界ほど天才という言葉が乱用された世界はありません。しかしプロをも負かす将棋ソフトが出てきて、この天才の牙城が揺らいでいます。将棋は子供が大の大人をやっつけられる唯一のゲームでもあります。子供がすみやかに強くなっていくのを見ると、この将棋のゲームの難易度は思ったより低いのではないかと思われます。適切な言葉が見つからないのですが、脳全体を使うCPUではなくて、特化したCPUだけを使い、これだけを肥大化させて、手を指しています。将棋ソフトの「ポナンザ」の開発者は、このソフトの開発で他に役に立つことがあるかと問われて、何もないと言っています。ただただ王を詰めるマシンに過ぎないのです。将棋も弱いのに何を生意気なことを言っているのだといわれそうですが、プロたちの神業にも見える差し手ももとを正せば単純なものの蓄積に過ぎないということがソフトのプログラミングでわかります。ソフトで新しい手も出現していますが、果たしてこれがアインシュタインの創造力に匹敵するのかというと、はなはだ心もとない。

将棋界も斜陽産業といわれています。名人にも優る機械ができると、存在理由が成り立ちません。プロの棋士になれるということは、もともとはしかいいので、どの世界に行っても、うまくやっていけるでしょう。アインシュタインのような創造力豊かな人は世界での十指にもみたないくらいで、あとは、はしかいい人が世界のエリート層を形成していて、それよりも劣る数多い者たちをうまくコントロールし、それらを土台にして自分たちの豊かな生活を築いています。棋士で飯が食えなくても、きっと彼らはジグソーパズルの一チップとしてエリート層の中に貼り付けられていることでしょう。

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