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大正14年(1925年)に頭が白髪で生まれてきたそうです。母が神経痛で「強い薬」を飲んだせいです。中学校受験の時、面接で、マッチの燃えカスで眉を母親が描いたのを配属将校が指摘し、それを言われた途端、母親は彼を連れ出して、この学校の受験を諦めました。
戦後電話局に勤めていましたが、劇団に入り、それから一生俳優として生きてきて2012年87歳で亡くなっています。
私のイメージでは彼は脇役で渋いところを発揮していたという感じがあります。テレビドラマでもこの人が出ると場が引き締まるという俳優がいるものです。彼も主役ではないが、彼が出るとドラマに重厚さが出てくるという感じです。劇もドラマも絵空事ですが、絵空事のフアフア感を地上に繋ぎ止めるのは若い俳優では難しい。もうじき棺桶に入り、やがて遺灰が地中に埋められるといった年老いた俳優でないと、このようなことも現実にあるよなーという思いにはならないでしょう。そうかといって歌舞伎のようなものは、役者が老練で死にそうな人間であっても、この舞台を見て感動することはありません。私には歌舞伎のよさが少しもわからないのです。全くの絵空事であり、江戸時代にはそれなりにリアリティがあったかもしれませんが、歌舞伎の中身は現代とかけ離れていて、一種の教養としてしかの価値がないかもしれません。
いずれにしても昭和の名優がほとんど亡くなってきています。彼らに続く俳優は育っているのでしょうか。韓国のドラマが安いからと言って韓国ドラマだけを流していたのでは日本には俳優がおらなくなるでしょう。相撲もモンゴル系に押されて、日本人の力士は低迷しています。かつては河原乞食といわれた芸能者はハングリーが会ったからこそ芸に磨きをかけて一流になったのです。ゆとり世代に育った人たちの間から名優は出てくるでしょうか?