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奥山俊宏 村山治 バブル経済事件の深層

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奥山俊宏 村山治 バブル経済事件の深層


    「ジャパニフィケーション」(日本化)という言葉があります。アメリカが日本を揶揄するときに使う言葉です。物事の隠蔽、先送り、ごまかし、など、今を何とか過ごせば後はどうにでもなるだろうという、まやかしの常套手段です。政界、財界、官界すべてこの思考態度に汚染されています。バブルの後処理もその際たるものです。1990年バブルがはじけて、いまだに日本が浮遊できない状態になっています。「失われた30年」ともいわれています。日本人のこのような性格は戦前にもありました。「大本営発表」です。勝ってもいないのに勝った勝ったとうそばっかりいい、とうとう国土を焼け野原にされてしまいました。

アメリカで日本の銀行の一行員がデイトレで1100億円の穴を開け、客の国債を使い込んだという事件がありました。これも銀行の幹部と大蔵省が検討し、内密に処理しようとしたのでしょう。ところがばれていまし、アメリカから罰金だけでも358億円も取られています。

聖徳太子の「和を持って尊しとなす」は聖人だけならすばらしい言葉なのですが、小物たちがつるんでやりだすと途端に悪臭ぷんぷんたるものになります。小物たちはかばいあい、自分たちの悪をさらけ出さないようにしています。いくら難関大学を出てエリートになっても、このような小物では日本では通用するかもしれませんが世界では通用しません。今一度、イギリスの貴族に習って「ノブレス・オブリージュ」を頭に畳み込み、いざとなったら切腹でもするような気概を持つ男を育てないといけないようです。ノウパンシャブシャブのちょっとした会食で喜んでいるようでは、「坂の上の雲」にはなれないのです。

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