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守屋洋 厚黒学

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守屋洋 厚黒学


        厚黒学とは、面の皮が厚く、腹黒いということで、世間をうまく渡っていくコツを研究する学問です。それには松竹梅と三段階に別れ、まず初級者は「厚きこと城壁のごとく、黒きこと石炭の如し」で、その辺のチンピラややくざみたいなもので大概は嫌われ者です。中級は、「厚くして硬く、黒くして晃(ひか)る」で、歴史上では三国志の曹操クラスです。でもこれらの人物は見てわかるので最上ではありません。では最上とは、「厚くして形なく、黒くして色なし」というものです。これらは古代の聖人や賢人クラスです。その中の一人老子はこうも言っています。

「太上は下(下)これあるを知る。その次は親しみてこれを誉む。その次はこれを畏(おそ)る。その下はこれを侮る」

太上とは厚黒学でいえば最上クラスで、「厚くして形なく、黒くして色なし」の上司です。「誉む、畏(おそ)る、侮る」とは中級クラスと初級クラスが錯綜しているものです。

厚黒学の著者は李宗吾という人で、1879~1943生きた人で、四川省の官吏でした。清朝末期でかつ日支事変という戦乱の中で過ごした人です。明日にはわが身がどうなるかわからない時代で、生き延びるために厚黒学を考えたのでしょう。

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