忍者ブログ

読書

岡田英弘 誰も知らなかった皇帝たちの中国

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

岡田英弘 誰も知らなかった皇帝たちの中国


    漢人は自らを「中華」といい、自分たち以外のものは蛮族で、名前の付け方が侮蔑的になっています。日本は「倭国」でチビのことで、ほかには、獣とか、汚いとか臭いとかいったようなニュアンスの名前の付け方をしています。ところが中国歴史において漢人が皇帝になった期間より、異民族が皇帝になった期間の方が長いのです。19世紀の終わりまで、およそ300年間も満州族の清が漢人の支配者でした。異民族が支配した時期、漢人はそれら異民族が中国化していったといって、中国文化の高さを自慢していますが、実際は異民族の統治がうまかったということなのでしょう。チャイナドレスはもともと満州女性の服で、漢人の女性は着ることができなかったのです。辮髪も満州族の髪形で、科挙で清の役人になると漢人でも辮髪するようになります。現在ではチベットやウイグル地区を漢人は弾圧しているようですが、テロが多発しているところを見ると、異民族をうまく支配していないようです。チンギス・ハーンのように、地方は地方でその地区の人民に統治を任せるというゆるい統治ができないのでしょう。アフリカでも中国人は自国の人民を連れて行き、その地の者を雇わないで、資源を開発しているようですが、このようなやり方では嫌われるのがオチです。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R