私の無知かもしれませんが、現下の日本では、アニメかマンガしか世界に誇れるものはなくなったと思われます。テレビから通じられるものは、世界各国でアニメの姿を真似したコスプレとか、ハリウッドではピストルのほうが効果的なのに、あえて剣で、まるで日本の殺陣師が振付けたようなチャンチャンバラバラをやっています。
ドラマも小説から作るよりはマンガから作るのも多くなっています。役者も文字を読むよりはマンガで役作りのほうが簡単にできるでしょう。韓国ドラマにも日本のマンガを原案にしたものもあります。
「ガイジ」という映画を見ましたが、これはまるでブラック企業を見ているような気がしました。あとはルパン3世とかクレヨンしんちゃんというアニメも結構面白く、笑えました。
マンガも年々出版数が減っているようです。出版業界も斜陽産業の一つで、かつてのマンガ雑誌何百万部というのはもはや夢のような状態でしょう。我々団塊世代が若者であったころがマンガも旺盛を極めた頃でありました。我々の代から大学生でもまんがを読むようになったといえます。知的水準が落ちたのかもしれません。
マンガで資本論も訳されているようです。青木雄二のマンガを見ると、ドキュメンタリーでもやっているような気がしてきます。絵でも文字でも、何か心の中で熱きものがあれば、それがそれらに乗り移って、感動をもたらすのでしょう。