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若い女性の多い拒食症はダイエットのし過ぎで、精神までもおかしくなったものと単純に思っていましたが、実際のところ精神科医でもわからないというところが現在の状況だと思われます。男の精神科医からみると、成熟の拒否、子供を生んで母親になるといった大人の女性になるよりはいつまでも子供でいたいという甘えのだと解釈されているようです。そのため母親との関係、家族との関係に焦点が集まり、それらの歪みが拒食症に表現されるのだろうという解釈です。それに対して宮淑子は、日本の社会の歪みが拒食症の原因であると主張しているようです。すなわち男女平等と見えても、実際は賃金に格差があり、女性の賃金では自立できるような額をもらっていません。いくらがんばっても報われるような場所は女性にはないようで、わざとそうすることによって、女性を家庭の閉じ込め、従来の役割を担わせることを無言で強制しているような状況です。そのためには女性は男の好かれるような体型や美を追求し、男たちに媚びている状況になっているようです。このようなプレッシャーを多感な中学生、高校生のときに感じると、いままで勉学でも男子生徒に引けをとらないし、それ以上に優っていたと思う女子は、社会に出ると、自然と女性は自動的に男性の下におかれると思い、目的意識がなくなり、まるで売春婦のようにさせられ、男たちの卑猥な視線にさらされるように感じるのでしょう。彼女らの無意識の反抗心が自分の体を痩せらせ、生理もなくし、女性としての肉体の魅力をなくさせて、そうした男社会の規範に異議を唱えていることになります。「大和なでしこ」とか「おもてなし」とかうまいこと言われて、長いこと自分たちの欲望を封印されてきた日本の女性たちは現在の男社会に対して本当に腹が立っているようであります。