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ウナギ屋の前のいい匂いなどは、小林に言わせれば、うまみを無駄に逃しているということになります。小林寛は物理学者ですから、いい匂いも微小な物質であり、それが空中に漂うということは、それだけ調理される物質からいいものが、ひいては栄養素がなくなっていっているということになります。それで彼は鍋にスカートのようなものをつけ、調理する熱を最小限にして、あとは蒸らす、または保温のような形で料理を完成させます。フランスの物理学者・ソレーが「ソレー効果」なるものを発見しています。
「温度勾配のある液体中での粒子の拡散は、ある分子は温度の低い方向に向かって移動し、別の分子はその反対方向に移動する」
料理の場合、あまり炊きすぎると、素材のうまみがダシのほうに流れ出してしまい、素材の本来持っているうまみがなくなりますが、最後保温で調理すると、ダシが素材に入り込み、素材からはうまみが流出しません。このような原理からおいしい料理ができるということになります。料理では味の浸み込むのは炊くときではなく冷めるときであるとよく言われています。まさしく「ソレー効果」によるものです。ということは、うまそうな匂いが漂っているという料理店の料理はうまさの逃げたカスのようなものを出していることになります。
小林寛は物理学で養った推理を病気まで適用しています。難病と認定された子供を適切なアドバイスで治しています。腸内細菌の不適さが万病の元のようです。彼の娘もアトピー病になり、食物や環境の悪化がその原因であろうと推察しています。いずれにしても食べ物からしっかり栄養を取り、食品添加物の入っていないものを食べ、腸に善玉菌を増やすしかないようです。