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小林明 なぜ田中さんは西日本に多いのか

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小林明 なぜ田中さんは西日本に多いのか


    弥生時代から稲作が九州、中国、近畿と漸進したので、田中という苗字が多いということです。苗字も地学のいうところのフォッサマグナがあるということがわかります。地勢的に峻嶺な山や大河に遮られて、人があまり行き来できない箇所があります。田中は近畿以北にはあまり見られなくなります。東北では「佐藤」姓が多い。これは平安時代から京都の藤原の縁戚が東北へ役人として赴任したことから始まります。「佐」は「朝廷の役職に佐」というものから来ています。名古屋に赴任すると、尾張の尾をとって尾藤になります。加賀に行くと加藤となります。勿論西日本も藤姓はあります。藤井などは広島県で三番目に多い姓名です。一番目は山本、二番目に田中になっています。山本は水はけのいい山の裾に家を建てたことから来ているのでしょう。

最近は下の名前に奇妙な現象が起きています。「詩空」とかいて「しえる」と読ませます。フランス語のciel(天空)からきているのでしょう。騎士と書いて「ないと」と読ませたり、海とかいて「まりん」と読ませるのです。もはや判じ物の世界になっています。月と書いて「るな」と読ませたり、星とかいて「きらら」となるのです。空と書いたら、想像つくでしょう、「すかい」です。

名前の付け方も時代の流れがあります。70年代を境にして「子」をつける女性の名前は激変的に減ります。いまはまるでキャバレーやホストクラブの源氏名さながらです。このような名前の人が50にも60にもなったら、気恥ずかしくて改名したいと思うことでしょう。こう考えるのは私がトシをとったせいかもしれません。

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