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小菅宏 美空ひばりと島倉千代子

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小菅宏 美空ひばりと島倉千代子


       この本の表紙が紫っぽいのは美空ひばりの好みに合わせたものです。紫は高貴を表徴するので、自分でもそうなりたいと思い、好いたのでしょう。商売屋(魚屋)の娘で、地方巡業の舞台で客から「魚屋の娘」と揶揄されたら血相をかいておこったそうです。このようなところからも戦後の日本の女性が変わったということがわかります。その点島倉千代子は可憐でつつましい日本女性を体現していました。これも芸能人としてのセールスポイントかもしれませんが、彼女の男運の悪さは何も知らないことをよしとされる日本女性の弱さを表しているかもしれません。何人もの男から自分のためではない借金を負わされました。何億もの借金を最終的にはすべて支払ったということで、島倉千代子の評価は高まり、同時に大いなる同情を勝ち得、晩年までヒット曲を飛ばすことができたのでしょう。いづれにしてもこの両者は戦後の二大歌手であり、彼女らの歌う歌詞で我々の人生観も形作られたと考えられます。

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