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読書

小谷野敦 日本の有名一族


    自らタバコ屋の息子と言っている小谷野敦にとって、権力者や学者や芸術家や歌舞伎役者の系図を見ると、圧倒的に階級の違いを見せ付けられるようです。たかが一代で東大に入っても、小商売の息子では、学者としてのオーラは身につかないようです。最低2,3代は続かないと、成り上りと蔑まされます。ワインを手にしても違和感はなく、ピアノでもあればさりげなくショパンくらいは引けるくらいの雰囲気を持たないと、「エスタブリッシュメント」とは言えません。がり勉してやっと東大に入っても、そこには何の努力も関係なくすんなりと当たり前のように入ってきた高い階級の子弟を見ると、小谷野敦がノイローゼになったのがわかるような気がしてきます。最新の遺伝学では、頭の良さは遺伝的に決まっており、いくら勉強しても頭が良くなることはないといいます。名の知られた一族はそれぞれが質が高く、代々その質を維持し続け、それぞれの分野で活躍する人材を輩出しているのでしょう。麻生財務大臣は九州の炭鉱屋の倅と思っていましたが、皇族とも系図が交錯し、あの歪んだ口も神々しさに見えてきて、たびたびの失言も、下手に媚を売らない高貴な性格から出たものだと思ってしまいます。

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