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暴対法ができ、ヤクザも斜陽産業になっているようです。ヤクザになる若者が減っています。かつては代紋を見せるだけで、うまい商売ができたのですが、いまや代紋を見せるだけで捕まってしまいます。おまけにヤクザと付き合っただけで、一般市民も罪に問われるようになりました。ヤクザには銀行のカードも作れないし、マンションも借りられません。かつては大企業の手先になって、地上げをやり大儲けした時代もありました。政治家や芸能人と仲良く写真に撮ったりしていました。ダークな部分で、表に出てこないで、陰で儲けている分、おめこぼしで許容されていましたが、バブルでカネが腐るほど溜まり、表の支配者を指図するような要望書を出したりします。これにカチンときた表の親分・政治家がヤクザを締め付ける法律を作り、現在の状況になっているのです。
山口組の起源は、初代の山口春吉が沖仲士を50人ほど束ねたことから始まります。それから浪曲などの興行など手掛けます。二代目・登二のとき、田岡一雄が入り、戦後この人が山口組を全国版にしてしまいます。ある面ヤクザとは家庭崩壊の子供や、社会に受け入れられない層・部落や在日たちのセイフティネットとしての機能を果たしていたのかもしれません。親分を父親、姉さんを母親にみたて、一緒に飯を食い、擬似家族なり、ヤクザなりの行儀見慣れをさしていたともいえます。いずれにしても貧困者たちの最後の砦だったかもしれません。
現在日本では中間層が没落し、富裕層と貧困層が別れつつあります。非正規雇用者は貧困層に決定付けられたようなものです。貧困層のセイフティネットはあるのでしょうか?山口組の最盛期でも組員は2万人程度のものでしたが、現在の日本の非正規雇用者は何千万人もいるでしょう。食えなくなると、この人たちはどうなるのでしょうか?自分に能力がなかったということで、静かに自らの命を絶つのでしょうか。それか中南米のようにコカインの密売人になるか、商店を打ち壊し、中の商品を掻っ攫うようなことになるのでしょうか。日本の支配層は日本人のおとなしさと忍耐強さに期待しているようですが、食うことができなくなると、百姓一揆ともいえる非正規雇用一機なるものも発生するかもしれません。