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宮田輝,高橋圭三の先輩のアナウンサーで残念ながら我々団塊世代では聞いたことがありません。和田信賢は明治最終年、大正初年度の生まれで、ラジオ最盛期のアナウンサーです。新しい仕事のパイオニアで、今のテレビタレントと同じように人気者だったのです。酒の飲みすぎで血圧200も超えていたのに、ヘルシンキオリンピック大会の放送のために行き、病を得てパリで客死します。
ラジオでは野球相撲などのスポーツの実況中継をしています。今では信じられないかもしれませんが将棋の中継もラジオで中継をしています。将棋では間の持たせ方が大変だったでしょう。
和田信賢の名台詞は、双葉山の70連勝にならなかった時です。
「不世出の名力士双葉、今日まで69連勝、果たして70連勝になるのか、70は古希、古来古希稀なり」
安芸ノ海に負けたものですから、一躍古来古希稀なりが有名になりました。
今日テレビでNHKや民放のアナウンサーを見ますが、皆あか抜けて知的な顔をしています。原稿を読むだけなら問題はなさそうですが、和田信賢のように自由闊達に自分の考えを織り込むことができるかどうかです。しかし今ではアナウンサーの仕事はそのようなことは関係ないのかもしれません。それはアナウンサーの仕事ではなく、コメンテイターの仕事になるのかもしれません。