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読書

山本貴光 文体の科学


         山本貴光はコンピューターでプログラミング言語を駆使して、ゲームを作っているそうです。プログラミング言語も人によって文体が異なっているのでしょうか?コンピューターに動作をさせる命令書だそうですが、一目見ただけでは暗号のようなものでしか見えません。読むという行為も今では本や新聞で読む以外、パソコン画面やスマートホンでも読んでいます。技術者らしく、夏目漱石の「吾輩は猫である」の全文の文字を9ポイントして並べてみると1・131キロメートルになると計算しています。

「私たちは猫を読み始めて読み終わるとき、物理的に言ってざっとこれだけの距離を移動したことになる。読書とは一種精神のうえで行う旅のようなものだが、実際物理的にもこれだけ移動しているのである」

私は寝転がって本を読んでいますが、実際は大旅行していることになります。カネのない私にとって読書とはありがたいものであります。本そのものも図書館から借り、費用はかかりません。タダであっちへ行ったりこっちへ連れてもらっているのです。

「批評するとは自己を語ることである、他人の作品をダシに使って自己を語ることである」(小林秀雄)

私には「批評」するだけの能力はありませんが、この本を「ダシ」に使って自分を語ることは出来そうです。大旅行といっても所詮は脳みその中ですから、私の脳みそが語ることが出来る範囲しか旅行していないことになります。せいぜい倉敷か岡山くらいでしょう。昨今の円安で海外など行けそうにもありません。

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