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読書

山本龍彦 おそろしいビッグデータ


     ビッグデータからこのようなおもしろい話があるというのを期待したのですが、個人情報との関連の話で、
AIの使いようによっては、果てしなく害をもたらすというという内容でした。AIは「忘れる」という能力はないのですから、削除しない限り、永遠に情報は残っていくということになります。もはやできているのですが、AIで就職採用のソフトがあり、就職希望者に過去軽微な違反があり警察のお世話になったという経歴があると、すかさずはねられる状態になります。銀行の融資にしても、過去に通信費の滞納でもあったりすると、はねられてしまいます。AIはブラックボックスのようなものですから、その理由を開示してほしいと思っても、その使用者はその希望に沿うことはないでしょう。AIにはねつけられる人はやがて「バーチャル・スラム」に落ちていくことになります。バーチャルでなくても実際の生活でも極貧層に閉じ込められて、そこから這い上がれなくなります。へたをしるとAIは新しい差別を作り出す道具になるのです。

螺旋状にあげたポテトチップスを買う人は知能が高いというビッグデータ出ているそうです。今からはコンピュータを使うことができるというだけでは意味がありません。このように多量のデータからある意味を見出す(mine=掘り起こす)能力や技術が大事になるようです。

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