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読書

森永卓郎 痛快ビンボー主義


        森永のいうビンボー主義とは、収入は少なくても、好きなことをして、そのためには結婚も諦め、子供も作らないことです。嫁とか子供ほど金のかかるものはありません。この二つをもたないことで自由を得ることができます。年収の多いい銀行員など早くから白髪になり、老け込む人が多いということは、面白くない仕事をしてストレスを溜め込んでいるからだそうで、銀行員だけでなく、普通のサラリーマンも、大方は給料のために働いているのであって、好きなことをやっているわけではありません。このような競争の激しいところに入って高い給料をもらっても、充実した気分にはなれないのです。基本的には好きなことをして、収入は余り期待しないでやっていくか、それか、人との競争が少ない分野で活動を目指すのが今からの生き方です。だれもかれもサラリーマンになるといった時代は終わったのです。
AIがサラリーマンに取って代わります。AIができるような仕事をしても未来がないのです。森永も経済学に隙間を見つけ、「恋愛経済学」というものを研究し、ライバルがいないものですから、結構テレビなどに呼ばれて、稼いでもらいましたと言っています。もはや日本は発展途上国ではないのですから、物を大量に作ってバンバン売るという途上国のまねをしていても、賃金の安い途上国に負けるのですから、今からは「知的創造性」で活路を見出さないといけません。毎日つまらなく生きているサラリーマンに「知的創造性」など生まれようがないと言っています。今からは低収入で、結婚もできない、「オタク」じみた、負け組みこそが、日本再生のキーになるそうです。

「一人の偉大なクリエイティビティーを支えるためには、その周囲に膨大な創造性の海が必要である。いま日本は、ビンボー人の爆発的な拡大によって、その海をまさに手に入れようとしているのである」

いずれにしても少数のものしか成功しないのであるが、いやいやながら定年までサラリーマン生活を続けるよりは、生活はかつかつであっても、毎日楽しく過ごすほうがよっぽどいいのではないかという、森永の意見です。

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