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山田吐論 実録マフィア映画の世界

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山田吐論 実録マフィア映画の世界


        テレビドラマ「アンタッチャブル」で、アメリカ禁酒時代のアル・カポネのことを知りました。それにしてもエリオット・ネスは格好良かったです。ところが実際は、ネスは美男だが無能な男で、女にはもてまくってだらしなく、そのような時代でありながらアル中の男だったということです。酒代欲しさにジャーナリストに自分のほら話を吹聴し、それが本になってテレビドラマや映画になったそうです。それに比べるとアル・カポネのほうがよっぽどの紳士で、慈善事業や貧乏人や困った人々を助けていたそうです。悪いこともしていたのですが、同じようにケネディの父親も禁制の酒を密売して産を為した人です。マフィアの縄張りを犯して殺されそうになりましたが、別のマフィアのボスの仲介で殺しから免れています。アル・カポネを刑務所送りにしたのは、ネスの上司・連邦検事のジョージ・
E・ジョンソンです。脱税で放り込みました。複式簿記を理解していたカポネの不正を暴くにはそれ以上の知識がないと起訴できないでしょう。

「ゴットファザー」の一作目は低予算で作られたものです。それが大ヒットして3巻もできています。音楽もヒットして、それを聞くと家族というものがいかに大事かがわかります。ある面イタリア人、というよりはシチリア人と日本人の精神構造がよく似ていると思います。マフィアは日本の「おしん」であるといえそうです。貧乏な「おしん」が耐えに耐えて徐々に豊かになっていく。マフィアも手法は違うが、違法であれ、順法であれ、同じことをやっていることには変わりがない。だから残酷なことが行われようとも、それは相手が悪すぎるからだと、妙に「おしん」の我々は納得してしまいます。

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