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マリリン・モンローの大腸の糞まで検視したトーマス野口、日本名では野口恒富、1927年生まれです。日本医科大学を卒業し、アメリカにわたり、検視局長になります。フランク・シナトラの友人ウィルアム・ホールディンやナタリー・ウッドが酒を飲みすぎて事故死したということを検視局長の野口がずけずけと言うので、シナトラは野口の罷免の弾劾を行います。白人社会の恥部を部外者のアジア人が世間に公表するのが許せなかったのでしょう。これ以前にも、検視局長の選任の時でも、成績では野口の方が優秀であったのに、相手が白人であることから10点もかさ上げして、この人を検視局長にしましたが、野口は争い、検視局長の座を勝ち取りました。アメリカでは黙っていても実力があれば誰かが拾ってくれると思ったら大間違いです。黙っているとかえって実力がないのだと思われます。図々しくないとアメリカでは成功しません。この点で日本人は大損をしています。惻隠の情など世界では通用しません。細やかな神経など、皿の上にドカンとのったビーフステイキをみればわかるでしょう。韓国人や中国人のようにあることないこと堂々と言っていると、それが本当のことなのだとアメリカでは思われているようです。品や体裁を気にしてはアメリカ社会では生きていけないのでしょう。品悪く欲望のまま生きることが成功につながります。野口は高裁まで裁判を持ち込みますが、却下されます。しかしその後カリフォルニア大学の教授になり、そのほか学会の長になっていますから、大いにアメリカでは認められた人物だということになります。
テレビドラマ「ドクター刑事クインシー」は野口をモデルにしています。あの有名なシャロン・テート事件も、その刃物の傷から女性が絡んでいると推察し、まさしくその通りの事件でした。アメリカでは事件の現場は検視官が来るまでは、だれもそれに触ってはいけません。このようになったのも野口が検視官の地位の向上に尽くしたからです。法病理学の権威として今も燦然と野口の名前は輝いています。