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島田裕巳は仏教とは開かれた宗教で、後継者と自称するものが「ブッタたち」がこのように考えたのではないかと想像し、それぞれに経典を作り、発展生成した宗教であるといっていました。日本に仏教が伝わった6世紀で、それ以前はアニミズムのような原始宗教があってそれが神道にまとまってきたのかもしれません。卑弥呼はシャーマンであったということも言われています。紀元1世紀や2世紀頃に日本では文字がなかったので神道がどのようなものかよくわからない。八百万の神々というくらいですからあらゆるものに神を見出したのでありましょう。そこには論理も合理性もありません。ただただ自然を怖れるあまり、身をすくませてあらゆるものを拝んでいたということになるでしょう。仏教の伝来でブッタを知ることになり、この方面での蒙を少しは晴らしてくれましたが、依然としてアニミズムの性根を断ち切れず、狐が神になったり、菅原道真を神にしたり、三韓征伐していた神功皇后の腹の中にいた応神天皇を八幡神にしています。
現代では我々日本人には宗教とはあまり関係がないように感じられますが、心情としてはいまだにアニミズムの傾向はあるようです。神社を作るほどではないかもしれませんが、漫画のキャラクターが町興しに一役かって、そのぬいぐるみが街中を闊歩しているのが見られます。これも一種の神起こしであり、やがてこれが神輿などに担ぎ出され始めると、神社が出来て、押しも押されぬ立派な神になるでしょう。