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島田裕巳 予言の日本史

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島田裕巳 予言の日本史


     この本はNHK出版で、後付に麗々しく校閲・酒井正樹とかかれていますが、206頁、「さらに1847年
(昭和22年)には・・・」の、1847年は1947年でしょう。何しろ私が生まれたのは1947年で昭和22年ですから、これは明らかに間違っています。次の版からは訂正しないと。私も結構間違いますが、本のちょっとしたミスを見つけるのも私の趣味の一つです。出版不況でこれらの仕事も杜撰になっているのかもしれません。

日本で最高に成功した占い師は池田勇人だそうです。所得倍増論をぶち上げ、それもいつ達成するかは言わないで、「私は嘘を申し上げません」と堂々とした口調で宣託したのですから、国民は乗せられ、結局予言どおりになりました。ノストラダムスとその信奉者は1999年の「人類滅亡の年」と区切ったのが失敗です。池田勇人のように漠然といい、年月を決めないのが肝心です。また将来明るいといったほうが、より皆から好まれるということでもあります。それに時代も池田勇人に味方していました。高度成長時代が始まったからです。今のアベノミクス時代、将来日本の繁栄がくると言ったって、誰も信用しないでしょう。

島田裕巳はオーム事件の時、他の学者から研究者より出前持ちになったほうがふさわしいと非難されていました。テレビで学者は後先なしに職業差別のけれんのある発言をしたのですが、全国の出前持ちたちはこの発言をどう感じたことでしょうか。学者の方が出前持ちより高尚かもしれませんが、高尚の方がそれをいっちゃあ、高尚な人だと思えなくなります。普段職業に貴賎はないと言いつつも、いざ興奮して内心のことが出るようでは、いくら博学で優秀な学者であろうとも、こいつは人間的にいまひとつ修養ができていないヤツだと思われても仕方ありません。

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