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崔銀姫 日本のドキュメンタリーの歴史社会学

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崔銀姫 日本のドキュメンタリーの歴史社会学


     NHKの「日本の素顔」はもともとラジオでやっていたそうです。当時に聞いたわけではないと思われますが、藤倉アナウンサーが街のパンパンにインタビューしているラジオ番組を聴いたことがあります。当時をふりかえる番組であったかもしれません。そこではパンパンを取り仕切る姉御がいて、映画にも歌謡曲にもなっています。「こんな女に誰がした」と歌詞にあります。戦後生き延びるためには誰もが体裁など構えて生きていけない状態であったのでしょう。

テレビで「日本の素顔」で一番印象に残ったのは水俣病のことです。水俣の魚を食べた人たちの手が震えているのが写っています。猫もまともに歩けません。工場が垂れ流しした水銀によるものです。それを会社側は認めようとしません。何年か経ってからようやく認めましたが、このようなことを知ると当時の日本は今の中国のようなもので、今は中国を馬鹿にして笑っていますが、果たしてそのようなことが言えるご身分であるのかと突っ込みたくなります。カネミ油症など、電気の絶縁体であるPCBが入っていました。森永の粉ミルクには砒素が入っていました。川崎のスモッグも今の中国の北京のスモッグに負けていませんでした。

何といっても感動的なものは「シルクロード」です。喜多朗の音楽にはしびれました。これをきくと私がシルクロードを旅しているような気になります。音楽で言えば「新日本紀行」のテーマ曲もかつての日本を感じさせて、あの貧しい日本が偲ばれて、思わず涙ぐんでしまいます。NHKは何かと問題はありますが、我々テレビっ子団塊世代の頭にはテレビを通した記憶が数多くアーカイブされているのです。

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