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読書

川西諭 行動経済学入門


       人間は理性的に経済行動していないということが薄々わかってきて、このような学問の分野が生まれたということらしい。もちろん生まれの地はアメリカで、今まで出会ったことのない言葉が数々できます。「モンティ・ホール問題」とはモンティ・ホールという司会者が登場するアメリカのクイズ番組で、三つの扉があり、二つがカスで一つに自動車があり、回答者が一つを選ぶと、モンティ・ホールがカスの一つを開けます。それから回答者にあなたが今選んだ扉を変えてもいいですよ言います。果たして変えないのがいいのか変えたほうがいいのかというのがその「問題」なのです。どちらでもいいのではないかと思いましたが、変えたほうが確率が高いということらしいのです。解答の解説を見ましたが意味がわかりません。日本人は9割がた変えないそうで、数学脳は乏しく、「現状維持バイアス」を持ちやすい傾向になっていると言っています。しかし日本人の考え方に一旦決めたことをコロコロ変えるようでは、この人物は信用ならぬといわれています。しかし行動経済学では、このような思考回路は「エネルギーの節約」で、「慣性の法則」のように「現在の状態を継続しようとする性向」であり、変化することでエネルギーを使うことを嫌うことによります。要するに日本人の「信用に足る人物」とは行動経済学では、単なる「精神の横着者」となります。

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