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平賀緑 食べものから学ぶ世界史

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平賀緑 食べものから学ぶ世界史


      未だに世界から飢餓がなくならないのは欧米諸国が行った植民地政策のせいです。アフリカやアジアや中南米において一種類のものだけの作物を作るプランテーションを展開し、総合的な農業をさせなかったからです。人間はコーヒーばかりで生きているわけではりません。ホウレンソウや豆も食べなくてはなりません。結局プランテーションの農民は他の作物を買わないといけなくなります。プランテーションでもらう賃金よりも他の作物を買う金額が高かったりして、これらの地域の経済は壊滅的になります。やがて流民になり飢餓線上をさまようことになります。それ以上に悪いのは三角貿易です。アフリカから奴隷を積み込み、アメリカや中南米に売り払い、その奴隷たちが作った綿花やコーヒーをヨーロッパに輸出し、綿花など原材料を得た先進諸国は工場でそれらを製品化しアフリカや世界各地に売り払うという仕組みです。この体制で唯一潤うのは先進諸国ばかりです。植民地がなくなったと言ってもこの後遺症は引き続き、飢餓が一向になくならない原因になっています。

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