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広瀬佳司 ホロコーストとユーモア精神

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広瀬佳司 ホロコーストとユーモア精神


        この本に出てくる、ユダヤ人作家で、読んだことのある作家はフィリップ・ロスの「ポートノイの不満」だけです。大昔にアメリカのベストセラー作家ということで読んだのでしょう。ホロコーストとは一切関係ありません。ストーリーは思い出せませんが、ポートノイの名前からしてポルノグラフィーを想像させ、ただ若者がマスをかく小説です。

体験しようがしまいが、ユダヤ人作家ということはホロコーストを抜きには考えられません。残念ながら日本では原爆抜きでは考えられない作家はあまりいないようです。ましてや原爆についてユーモアで語る作家は日本には一人もいません。映画で「ゴジラ」が少しはユーモア精神があるようです。戦後のアメリカの思想統制で、悪いのは日本人、2発の原爆で日本人の良心の目を覚まさしたのだとお説教をしてもらって、「あやまちはくり返しはしません」という句碑を建て、これはアメリカが再び原爆を落とすようなあやまちをくりかえしませんというより、日本が復讐のためにアメリカに二発の原爆をおとすような過ちをしませんという意味が強く、オバマ大統領が来ても謝罪することは無く、被爆者と抱き合って、何となくこの微秒な問題をはぐらされた感がしないでもありません。突き詰めて問うというものも外交上得策ではないかもしれませんが、時には韓国のように執念深く問い詰めてみたら、アメリカはどう反応するでしょうか?その点ユダヤ人はホロコーストの関係者アイヒマンを捕まえ死刑にしたように容赦がありません。旧約聖書のユダヤの神は不信人のユダヤ人にも容赦がありませんが、それ以上に敵国者にも容赦がありません。砂漠の神は、四季もあり何もかも緑豊かで日本のよろずの神と違って厳しすぎるのです。そのような神から選ばれたユダヤ人は、実際は流浪の民で、あちらこちらでいじめを受けたり殺されたりしています。選民意識と「社会的底辺の生活」のギャップから自嘲的なユーモアが出てくるのだという解説をしています。しかしながらこのような自嘲的なユーモアでも、「夜と霧」のフランクフルが言っているように、強制収容所の中で、「自分を見失わないための魂の武器」になり、生き延びる力になるのです。

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