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読書

志賀貢 三途の川の七不思議


     私も70を過ぎ、いつ死んでもおかしくない年になり、死ぬ前の予備知識として三途の川くらい知っていなければならないと思い、読みました。

三途の川に着いたら、生前の罪の軽重によって、罪を犯していない人は橋を渡り、軽い罪をなした人は浅瀬を渡り、重い罪を犯した人は深いところを泳がさせるようです。対岸に渡ると、そこには懸衣翁と奪衣婆がいて、六文を要求します。カネがなかったなら、衣服を剥がされて、衣領樹にかけられ、その濡れ具合で罪の重さを測られるそうです。閻魔大王の前に引き出され、来世の審判が下されます。六道のなかの一つを決定されます。地獄道、畜生道、飢餓道、修羅道、人道、天道のうちの一つです。これを経た後、また再試験があり、これを通ると、輪廻の無い永遠の天国に入れるようです。その天国に入れるものは少数で、大概のものは輪廻を繰り返し、来世ではイヌになったり馬や牛、畜生になります。程度の良いものは人間に生まれ変わりますが、やはり来世でも苦労が絶えません。

何ら病や苦労もない永遠の天国に入りたいものです。

科学技術が発展した現代でも、人が死にそうな目にあったとき、花畑や川を目にすること証言しています。完全に死んだ人の証言はないのですから、輪廻の無い天国も人間の妄想かもしれません。しかし「パスカルの賭け」でもいわれているように、天国や地獄を信じないで不安で生きていくよりは、それらを信じて生きていくほうが平穏になれるのなら、そのほうがまし、つまり掛け率が高いということになります。死んだ母や父、兄、妹に会えることを楽しみにしています。

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